野坂昭如さんが亡くなられたそうです。
享年85歳、『作家、歌手、作詞家、タレント、政治家』と幅広い活躍をされた方です。
若い人にはジブリ製作映画の『火垂るの墓』の原作者というとピンときますか?
火垂るの墓は1967年に発表、直木賞もその頃とられました。
同じ作家で五木寛之さんは、長年の「共闘者」野坂昭如さんを惜しむ文章を出しています。
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いずれどちらかが先に逝くだろうと覚悟していたが、
突然の訃報(ふほう)に呆然(ぼうぜん)としている。
新人として登場した頃から、偽悪、偽善の両面を役割分担しつつ、
微妙な距離感を保って50年あまりが過ぎている。
ジャーナリズムの奔流の中で、くじけそうになるたびに、
野坂昭如は頑張っているじゃないか、と自分をはげましたものだった。
大きな支えが失われたようで、淋(さび)しい。
無頼派を演じつつも、傷つきやすい芸術家だったと思う。
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流石作家さん。綺麗で見事な文体です。
野坂さんへの思いにあふれている感じが伝わります。
逸話を見ると才能の塊のような方で、その器の大きさが感じられる人生です。
どの分野でも功績を残している様子が…本当に凄い。
その分、非常に扱いにくく、私などは友達になる気のしない性格ですね^^
酩酊するまで式典で飲むんじゃないwいくら酒好きでも。
(真珠婚式で映画監督・大島渚さんへのパンチ話は凄すぎるw)
ご冥福をお祈りします。
教えてください。野坂さん /
野坂昭如 ノサカアキユキ 【単行本】